■ハムレットマシーン

■作:ハイナー・ミュラー,構成・演出:真壁茂夫,出演:OM-2
■日暮里サニーホール,2018.3.22-24
■客席が囲む円形舞台の中央に幕を下ろしハムレットとオフィーリアが携帯で話し合うところから始まるの。 席の都合上オフィーリアしか見えない。 彼女はカメラで身体や口の中を撮りそれが幕に映る。 交互に古い「ハムレット」の映画断片も流す。
場面が移りドカベン風の役者が登場し赤い衣装に着替えオフィーリアを語りだす・・。 コーラを飲み菓子を食べ、そしてバットでテレビや冷蔵庫を壊していくの。 掃除機の空気で膨らませた大きな風船に入りオフィーリアらしき台詞を喋る・・。 プラカードを掲げたデモがあり天井からは沢山の役者の写真が降って来る来る。
そして終幕、オフィーリアらしき人物が登場し自身の体を傷つけながら倒れる・・。 ウーン、「ハムレットマシーン」はどの劇団が演じても寄せ付けてくれない作品ね。
「・・戯曲に忠実ではない、・・解釈ではない、・・読み方を提示しているのではない、・・のではない、 感情の集中度にフォーカスを当てた実践なのだ」(新野守広パンフレットより)。
日常を延長した過激な舞台だから醒めた暴力を感じる。 OM-2の舞台は過激の質と量は毎回違うけどいつ観ても同じような感想を持ってしまうわね。 過剰なシラケが襲ってくるの。 日常の裂け目を静かにこじ開けていく。 感動の喜びが得られないから近づきたくないのが本心よ。
*「ハムレットマシーン」フェスティバル連携作品
*劇団サイト、http://om-2.com/works2013-/hamletmachine/
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