■タイタスアンドロニカス

■作:W・シェイクスピア,演出:木村龍之介,出演:カクシンハン
■吉祥寺シアター,2017.8.14-20
■「シェイクスピアの台詞は俳優に膂力(りょりょく)を与える」。 翻訳家松岡和子がチラシに書いてる。 観ていてそのとおりの舞台だと感じました。 エコーをかけた所もあったが役者の声が良く通ります。 現代的な荒々しい力強さを持った科白がビシビシ聞こえてきました。 この硬さが醒めた感動を持ってきてくれる。
それにしても人肉パイまで作って食べるとは凄い。 シェイクスピアもやりますね。 ラヴィニアの舌と腕から垂れている赤い電気コードで感電したり死んだ子供達の脳に突き刺して記憶を聞いたりする場面も残酷ある笑いと悲しみが表現されていました。 また美術界で流行りの二次元レーザ光線を取り入れたり、穴の位置を三次元移動させていくのも面白い。 衣装を次々変えていくのもチカラのある証拠です。 小劇場パワーを久しぶりに体感しました。
*劇団サイト、http://kakushinhan.org/others/titus-info