■Cross Transit

■演出・振付・出演:北村明子,ドラマトゥルク・ビジュアルアートディレクタ:キム・ハク,サウンドディレクタ:横山裕章,出演:柴一平,清家悠圭,西山友貴,川合ロン,チャイ・レタナ
■シアタートラム,2016.9.29-10.2
■舞台後方と両端に1m四方の白箱がたくさん積み重なっていて、そこにカンボジアでの写真を加工編集して映し出すの。 科白は散文だけど詩にも変化する。 音楽も日常の音であったり東南アジアの民族音楽?などが混ざり合っている。 ダンスは硬さのある激しさと静けさを合わせ持っていて、骨を意識する動きで武術のような振付にもみえるわね。
ひさしぶりに総合力ある舞台を観たという感動が押し寄せてきたわ。 振付・映像・音楽・科白のそれぞれに個性があり自立している。 これが互いに共鳴し合い統合されて舞台に現れてくる。 演劇的感動も感じるの。 上演90分だったけど時間配分もリズムを持ち淀みが無い。 ある種の到達感がみえる。 振付家の作品は10数年前に何回か観た記録があるけど記憶に無い。 ウーン、北村明子恐るべし。
*劇場、https://setagaya-pt.jp/performances/201609cross.html