■墓場、女子高生

■脚本・演出:福原充則,倉田淳,劇団:ベッド&メイキングス
■東京芸術劇場・シアターイースト,2015.7.17-26
■初めての劇団です。 何が飛び出るかワクワクしながら池袋へ向かいました。
盛夏に相応しいお墓が舞台ですが、授業を抜け出し墓石に腰かけてビールを飲み卒塔婆を振り回しゲロを吐く女子高生では涼しさが感じられません。
クラスの一人が自殺をしたらしい。 現生に未練を持っている人がいるので彼女は成仏できず幽霊となって墓場に現れるようです。 その未練ある級友たちが彼女を生き返らせる。 しかし級友や先生は自殺の原因が自分たちにあると思いこんでいた。 これを知って女高生は再び自殺をしてしまうという話です(正確でないかも)。
自殺の理由は明かされません。 巫女の祈祷など女性特有の笑いが多くて新鮮でした。 そして歌唱も素晴らしい。 生と死や友情などを扱っていますが、これと歌唱をもっと直結させても面白いと思います。
科白が疎らになりシラケる場面が時々ありました。 綱渡りをしているような気分ですが、なんとか渡り切った観後感です。 上演時間をあと30分短縮できたら観客はより楽になれるでしょう。
役者では清水葉月の演技が印象に残りました。 それにしてもセーラー服は強いですね。 帰りはウキウキしながら池袋をあとにしました。
*劇場サイト、http://www.geigeki.jp/performance/theater096/