■椿姫

■作:G・ヴェルディ,指揮:E・アベル,演出:V・ブサール,出演:B・ボブロ,A・ポーリ,A・ダサ
■新国立劇場・オペラハウス,2015.5.10-26
■舞台下手の壁は鏡だから登場人数が倍にみえる。 でも紫の照明が独特な雰囲気を演出していて、広々とした空間に静けさが漂っている感じだわ。 無機質な劇場が余計目立ってしまった。 衣装は良かったけど癖のある美術ね。
ヴィオレッタもアルフレードも最初は調子が出ない。 でも2幕、アルフレードがヴィオレッタを侮辱する場面から声に深みがでてきたの。 上手背後の壁が取り外されたからよ。 壁が音の通りを邪魔をしていたのかな?
若い声のアルフレードは物語に合致しすぎて盛り上がりに欠けるようね。 明るく華やかな音楽にヴィオレッタが背負った寂しさが重なりなんとも言えない感情が湧き上がってくる舞台だった。
*NNTTオペラ2014シーズン作品
*劇場サイト、http://www.nntt.jac.go.jp/opera/performance/150510_003710.html