■解体されゆくアントニン・レーモンド建築旧体育館の話

■作:オノマリコ,演出:稲葉賀恵,劇団:趣向
■シアタートラム,2015.2.26-3.1
■女子大学生9人の入学から卒業するまでの話です。 観ながら高校時代のことを思い出してしまいました。 文学部系は高校の延長のようで楽しそうですね。
9人は性格や行動に沿ったあだ名で呼び合うので、一人一人の輪郭が浮かびあがり大学生活は断片ですが具体的に感じられます。 背景に旧体育館の解体話があるので時間は過去にも飛びます。 学園での4年と体育館の歴史が共時的に重ね合わされ、散文詩のような台詞が持っている爽やかさと共に、ささやかですが一つの青春群像劇が出現します。
ところでアントニン・レーモンドは関西学院大学校舎などの建築家だと思っていました。 今調べたらウィリアム・ヴォーリズだった。 違う建築家の作品を想像しながら観てしまった。 旧体育館は東京女子大学校舎とのことです。
*劇場サイト、https://setagaya-pt.jp/theater_info/2015/02/post_386.html