■トリスタンとイゾルデ

■作曲:R・ワーグナー,指揮:J・レヴァイン,演出:D・ドルン,出演:D・ヴォイド,M・デ=ヤング
東劇,2013.9.21-23(MET,2008.3.22収録)
「媚薬」の効き目が強すぎる!! これで全てが壊れてしまった。 ワーグナー自身も媚薬を飲んですっ飛んだ感じのような作品だわ。 もはや愛は抽象世界。 二人の歌唱量を楽しむだけの舞台だった。
そして動きの少ない舞台の為、映像クリエーターが出しゃばってしまったの。 画面分割はシラケるだけね。 特に終幕にマルケ王が登場した時の分割はいただけないわ。 人物も物語もバラバラになって終わってしまったからよ。 ここでのイゾルデの顔はアップでまるでテレビの歌謡曲のよう。 せめて歌う場面は歌手の身体全体を写して欲しいわね。
*METライブビューイング2007作品