■オテロ

■作:W・シェイクスピア,作曲:G・ヴェルディ,指揮:S・ビシュコフ,演出:E・モシンスキ,出演:J・ボータ,R・フレミング,F・シュトルックマン,M・ファビアーノ
新宿ピカデリ,2012.11.17-23(MET2012.10.27収録)
激しい心の動きだけで物語が進むから舞台は騒がしくなるはず。 しかしそう成らない。 とても抑えが効いていたわ。 これはフレミングの経験からくる自信とボータの仕事熱心な賜物よ。 「アヴェ・マリア」を聞いた時、シェイクスピアの世界からヴェルディの世界に移ったのを確信したの。 ヴェルディはシェイクスピアをどうしてもイタリアに連れてきたかったのよ。 ボータは調子がよかったみたい。 静かだけど声に伸びがあったわ。 それにしてもイアーゴは元気が良すぎる。 彼一人で燥いでいたから。 無難にまとめてある舞台だった。
*METライブビューイング2012作品