■フリル

作・演出:広田淳一,出演:アマヤドリ
王子小劇場,2012.9.8-17
白紐の幕は暖簾のような使い方でした。 暖簾の周りだけを役者が動きまわります。 だから舞台がとても窮屈。 案内係が後ろの席が観易いと口うるさく言っていた理由がわかりました。 このため乱舞時代のダイナミックさはありません。
科白主体の劇です。 少しばかり深く突っ込んだ日常会話が続きます。 ストーリは断片的ですがなんとなく繋がっているようです。 チラシにストーリーらしきものが載っていましたが外れっぱなしです。
女性同士の対話より男性のほうが面白さがあります。 レス同士よりホモ同士の話が面白いのと同じです。 でも途中眠くなりました。 役者も動きは良く興味ある話でも100分も続けば飽きます。 もっと集中と選択をさせて70分にしたらどうでしょう?
「けっこう、毎日は戦争だ」「で?なにがいいたいの?」は言い訳です。 ここから次の姿を紡ぎだす必要があります。 質の良い言葉と身体を持っているのですから。 ところで何で劇団名を変えたのか理由を忘れてしまいました。