■三人姉妹

■原作:A・チェーホフ,演出:小池博史,出演:パパ・タマラフマラ
■北沢タウンホール,2011.12.20-22
■「1900年初頭と2004年を重ねた1960年代の日本の地方の物語である」とのプレトークに影響されてか、役者の服装や動き・表情が60年代の雰囲気を持っているように見えた。 このレトロな入れ物に豊かな現実を詰め込んだ混沌のパフォーマンスである。
ショーステエジ用?衣装での踊りや女子プロレスまがいのパフォーマンス、マイクを持っての発声練習?なども混乱しそうだが、これらを積み重ねてコクのある舞台となって現れる。 音楽もこの流れに沿っている。 総合力で勝負しているパフォーマンスだ。
三姉妹の「生きていかなければ」のセリフで幕が閉じる。 劇団解散理由を日本社会の過度の混乱が運営に支障をきたしている為とアフタトークで答えていた。 舞台芸術の社会的影響力の低下を食い止められない業界への批判も含まれているのだろう。
*CoRich、http://stage.corich.jp/stage/18889