■グリム童話-少女と悪魔と風車小屋-

■作:オリヴィエ・ビィ,演出:宮城聰,出演:SPAC
■静岡芸術劇場,2011.3.5-13
■父が悪魔に娘を与える契約をしてしまうが娘は両手を切り落とし旅に出る。 娘は王と一緒になり子供を産むが再び悪魔の謀で娘は子供と森へ逃げる。 しかしさいごに父や王と喜びの再開をする。 そして両手も再び甦る・・。 感動ある死と再生の物語ね。
舞台は白一色。 悪魔だけが黒よ。 木々や動物はもちろん衣装の一部も紙でできているの。 打楽器のシンプルな演奏は物語にマッチしている。 人形のような動きとセリフの、動かないダンスをみているような役者。 舞台は玩具箱をひっくり返したようね。
天使と悪魔は科白も動きも切れがあった。 照明のコントラストも良かった。 細かいところにも気を使っているのが伝わってくる。 総合力で勝負している芝居だわ。 そして奇跡の物語は別格ね。
*CoRich、https://stage.corich.jp/stage/25169