■カスケード ~やがて時がくれば~

■作・演出:岩松了
■下北沢・駅前劇場,2011.3.16-27
■青春群像劇よ。 学園ではなく既に社会に出た話だから甘酸っぱい香りが漂っているとは言えないけど。 青春も歳をとったのね。 カモメを上演する演劇関係者の話し。 前半人物関係がみえなかったけどチラシを見たら役名と本名が同じだった!
舞台はトレープレフ役の青年が自殺をしたところから始り、時間を逆に進ませるから余計混乱した。 台詞は切れが良くテンポがあるし役者もキビキビしていてスピード感がある舞台よ。
演劇も企業と同じにトップが確固たるヴィジョンを持ちそれを役員レベルが組織に具体的におとすことが要だということはわかったわ。 でもこれが出来ないから芝居になるのね。 感動というより切ない想いが押し寄せてくればこの種の芝居は成功だとおもう。 抑えの効いた演出だったし観た後も雑音を残さない良い舞台だった。
ところでここは客席が少ない劇場だけど今回は倍の席数に模様替えしたみたい。 しかも今日は立ち見もいたし・・。 芝居をみても満席理由がわかる。