■BELLE

■振付:D・コルカー,出演:デボラ・コルカー・カンパニー
■神奈川芸術劇場・ホール,2015.10.31-11.1
■幕が開いて20分間は初めて見る振付に魅了されてしまった。 舞台はE・ホッパーの作品にでてくるようなソファや電気スタンドを背景にバレー技法を取り入れたダンスが舞う。 衣装などにバルテュスの絵に登場する人物が感じられる。 仮面を付けて梯子に上りアクロバットをするなど男性ダンサーは力強い。 途中「クレイジーホース」に似た場面があり楽しい。
なんと「昼顔」に触発された作品らしい。 しかしセヴリーヌに辿りつけない。 音楽の強いリズムも表面をなぞるだけである。 むしろ彼女の二面性に焦点をあてその差異を楽しんだ方がよい。 「昼顔」から離れて観たほうが自由の身になれる。
ところでL・ブニュエルは気になる映画監督の一人である。 「昼顔」はとても気に入っている。
*劇場サイト、http://www.kaat.jp/d/colker