■至高のエトワール-パリ・オペラ座に生きて-

■監督:マレーネ・イヨネスコ,出演:A・ルテステュ,J・マルティネス
■Bunkamura・ルシネマ,2014.11.8-
■アニエス・ルテステュのオペラ座時代の26年間、特にエトワールでの16年間に焦点をあてているドキュメンタリなの。 彼女のバレエや仕事への考え方が語られ、一人の真摯なダンサーとしての姿が浮かび上がってくるからスクリーンに釘付けよ。
彼女は長身の為か初期の古典作品では一人で踊ると大味になってしまうの。 マルティネスに出会ったのは幸運ね。 パートナーも長身だとパ・ド・ドゥはダイナミックで最高。
ほんの一場面だけど、彼女出演の作品映像が凄い。 J・ロビンス「ダンシズ・アト・ギャザリング」、W・フォーサイス「WOUNDWORK1」?、J・キリアン「輝夜姫」、そして初めて見るC・カールソンの「シーニュ」。 振付家の期待に答える使命感を彼女は持っているの。 しかもそれを成し遂げる力が有る。
アデュー公演「椿姫」ではP・ラコットとG・テスマの顔もみえたけど、二人は特に彼女への影響力*1があったのかもしれない。 「彼女を通じてバレエの歴史がみえる」とフォーサイスが言ってたけど、「白鳥」で始まったこのドキュメンタリを見るとまさにその通りね。
*1、「バレエに生きる
*劇場サイト、http://www.bunkamura.co.jp/cinema/lineup/14_etoile.html