■マハーバーラタ-ナラ王の冒険-

■演出:宮城聰,劇団:SPAC
■神奈川芸術劇場・ホール,2014.9.12-13
■舞台は円形でその中に客席があるの。 そして正面前は楽団席。 衣装は白で折り目がはっきりしているから紙のようにみえる。 仮面や動物たちの材料も多くは白紙。 たくさんの扇もね。 打楽器のリズムと二次元の白色ですべての動きがとても軽やかにみえる。
そして役者は演技だけで脇に居る太夫が喋る文楽形式を採るから物語を客観的に観ることになるの。 これとリズムある躍動感とが合わさって必然的に叙事詩を運んでくるのよ。 面白いメカニズムだわ。
幸せに暮らしていたダマヤンティ姫の王は悪魔に心を奪われ博打に走って総てを失ってしまう。 姫と王は離れ離れになるが苦しみの果てに再会でき幸せが戻る愛と感動のお話。 んーん、いいわね。 悪魔も賭博に誘った弟もすべてを許す。 芝居の故郷が一杯詰まった内容だった。
*劇場サイト、http://www.kaat.jp/d/mb