■関数ドミノ

作・演出:前川知大,出演:イキウメ
■シアタートラム,2014.5.25-6.8
少しブレていたけどスピードとリズムがありました。 ブレは役者の歩き方がギクシャクしていたからです。 でも一気通貫で上がった気分ですね。 交通事故に遭っても無傷だった<奇跡>の話です。 信じれば叶えられる?
<宗教>のことも考えてしまいました。 でも舞台は宗教に踏み込まず人間関係や社会現象のことなど、例えばヒトラーなどが議論される。 <信じる>現実と<奇跡>の超現実の境界に漂えるかが芝居の面白さのようです。
観ながら映画「10億分の1の男」を思い出してしまった。 大惨事を奇跡的に生き延びてきた人の話です。 他人の<運>を奪い取る超能力物語でした。 超自然現象を操る特定の話は芝居にするには楽ですが何でも有りでツマラナクなります。 SF小説やSF映画で代替できてしまうからです。 しかしこれを乗り越える力がこの劇団にはあります。 最後まで緊張感のある舞台でした。