■ARCHITANZ

新国立劇場・中劇場,2014.2.11-12
2月度は4作品を上演。
①OPUS131(振付:アレッシオ・シルヴェストリン)
両足立ちのようなアティチュードはギリシア女神の姿なのか? このパターンが最後まで崩れないで続く。 ベートーヴェンもアタッカだと言っている。 しかし連続から来る心地よさは少ない。
曲の粘りが強すぎて女性ダンサーが鈍く感じるからだ。 二人の男性ダンサーはこの粘りから自由にみえる。 これがポリフォニーを破壊するユニゾンなのか? 古典主義を行ったり来たりしているような舞台であった。
ところで「OPUS」「25年目の弦楽四重奏」と舞台や映画で上演されているが作品131は流行りなのか? 
②マノン・寝室のパ・ド・ドゥ(出演:ロバート・テューズリ、酒井はな)
さて舞台に目を移すと、・・既に終わっていた。
③火の鳥のパ・ド・ドゥ(出演:同上)
もっとジックリと観たかったな。
④HAGOROMO(振付:森山開次、出演:津村禮次郎、デワ・アリット)
最初、三者の差異に違和感があったがどんどん引き込まれていく。 それはガムラン音楽がとても効いていたからだ。 能のリズム感をより積極的に感じさせている森山の動きも面白い。セルリアンタワー能楽堂などでの津村禮次郎とダンサーの共演は聞いていたが、初めて観ることができて嬉しい。 本日の収穫である。
*チラシ、http://www.a-tanz.com/A4_outside_ol-01.jpg