■又

振鋳・演出:田村一行,出演:大駱駝艦
壺中天,2014.1.31-2.9
静と動の比率が2:8くらいかな? 現代舞踏は動を多くしないと観客がついて来ないのかもしれない。 というより演出家は存在より動を重視しているのか? ともかくこれが上手く混ざり合っていて作品に統一感があった。 ダンサーは男4人女4人。
物語はあるようだがダンサーの身体を前にして観客が勝手に想像するしかない。 この想像力で時空を飛び回ることができるか?で舞踏の良し悪しがわかる。 この舞台では勝手に縄文時代迄遡ることができた。 これも存在感を前面に出さない結果である。
田村一行はダンサーとしても舞台に立っていたが、四つん這いに歩く、衣装を食べるところ等々触覚感覚を伴っていて中々のものであった。 ひさしぶりの大駱駝鑑だが身体が生き返った観後感であった。