■田園に死す

■作:寺山修司,演出:天野天街
■スズナリ,2012.2.9-19
■計算され尽くした細かな場面展開が表層を滑っていくようね。 歯切れが良過ぎて寺山の深さが出てなかったけどとても面白く観たわ。 そして個の記憶=自分探しは少年王者館が得意としているからピッタリかも。
でも記憶の修正の失敗=自分探しのループで終わってしまった。 それは寺山修司が上演中の芝居を観るためスズナリの階段をあがって行くところで幕が閉じるからよ。 ところで繰り返しの多い細かな舞台リズムのためか後半最後の方は疲れてしまった。
これはミニマル・ミュージックと同系列のミニマル演劇だわ。 少年王者舘を観ていてもそれを感じていたの。 寺山への新しい適用かもね。 これも面白かった理由の一つね。