■あなた自身のためのレッスン

■作:清水邦夫,演出:多田淳之介
■富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ,2011.10.18-23
■舞台上に観客席があります。 いろいろな照明や幕を利用したり、なんとテッカンに洗濯物を干すのは初めてみました。 舞台裏から芝居を観ている感じです。 舞台構成以上に内容も複雑でした。 観客と芝居の位置や距離を考える芝居です。
おおよそのストーリーはわかります。 随所でメタシアター性が顔を出しますが、これを優先してはいません。 大部分が劇中劇にもみえます。 章単位より段落単位で事や科白が飛躍します。 そして記憶喪失の人が徐々に家族としてまとまっていきます。
場内で配られた10頁の演出家・館長対談のプログラムを帰ってから読んだのですが今日観た舞台をあれこれ思い浮かべてしまう興味ある内容でした。 感動は少なかったのですが、ひさしぶりに芝居そのものを考えさせてくれる芝居でした。
*劇場、http://www.kirari-fujimi.com/program/view/35