■肉体の迷宮

■原作:谷川渥,振付:和栗由紀夫・関典子,出演:好善社
■日暮里サニーホール,2010.12.3-4
■何も無い空間の舞台です。 これは映像を使う為だと知りました。 衣装替えをしながら和栗と女性ダンサーたちが踊ります。 1920年代のメカニカルな雰囲気の舞から赤と黒服の宗教的な舞迄の6章?で構成され飽きの来ない流れでした。
和栗がゆったりとした白の夏スーツで踊るところ、大野一雄の再現が印象に残りました。 女性たちの艶めかしさが和栗の肉体が迷宮で彷徨っている原因に見えました。 そして終章の関典子の凛とした振付が全体を引き締めたようにおもいます。
映像はダンサーの身体が薄くなり成功とは言えないでしょう。 使用するなら映像内容を厳選すべきです。
*CoRichサイト、https://stage.corich.jp/stage/23191